あっと言う間でした。

月並みな言い方ですが、この言葉に尽きます。


※とっても素敵なサプライズプレゼントのケーキを頂きました!

しかし思い返せば「ぎっちり」15年分、いえ、30年分ぐらいの想いとハプニング、涙と笑いが詰まっている時間です。

バリ島というインドネシアの小さな島の中の、そのまた小さな町ウブドで始めたバッグのお店”sisi”。
知り合いもノウハウも全く無く飛び込んで始めた小さな小さなお店。

観光客が全くと言っていい程通らない町のローカルな通り。(それも開店当時は舗装さえされていなかった!)
最初の店番のスタッフketutが面接に来た時に「この人、こんなところで大丈夫なんだろうか、インドネシア語も
ヘタだし」
ととっても不安だったそうです。

毎日毎日少しずつ学び、知り合いが出来、覚え、繰り返し。
失敗して涙して怒って笑って反省して、それでも前に進んで。時には一足飛びに、時には奈落の底に落ちるような気持ちのときもありました。

sisiのバッグは一番最初のサンプルのときから実は同じ人が作っているのです。

それがこの人「ニョマン」さんです。(男性)

一番最初のサンプルを作ったのはお店を始める前の1999年でした。
その時から彼とsisiと私は一体になって走って来ました。

彼の奥さんも毎日sisiのバッグをカタカタとミシンで縫い続けてくれています。

作業場でもあるお家(今は近くに素敵なお家を建てました)に私が山ほどの生地を買い込んで立ち寄ると急いでバイクまで走り寄って来て荷物を降ろすのを手伝ってくれ、すぐにお茶とお菓子、時には食事までを半強制的に勧めてくれる!ははは

彼のお家で出してもらうものは本当に美味しいものばかりで、思わず一言「美味しいね!」なんて言ってしまったら奥から家族用だったのか、とっておいたものまで全部出して来て「家に持って帰って食べたら良いからね!」とお持たせしてくれる。

15年間一緒に歩んで来て、いつの間にやら私には家族が増え、彼らの小学生だった子どもたちも就職したり。
眼鏡をかけて 細かい作業をするニョマンを見て「あぁ、年取ったなぁ」と思いながらも同時に「私もだもんなぁ」としみじみ思う。そしてそれが嫌じゃないんですね、もちろん。

ニョマンはsisiで働く前に2組の日本のボスの所で仕事をしていたそうです。
なので「日本人がどういうスタンスで仕事をしている」というのをしっかり最初から分かってくれていたのが本当に有り難かったです。

出来ない仕事は「出来ない」ときちんと言うし、無理をお願いして最終的に「よし、やってみよう」と彼が言うと絶対期限の半日前には仕上げてくれる。一度も「期限を破った」事はありません。

(オーダーがちょっと少ない時ときどき急にお休み、なんて事はありましたが…)

先日行ったsisi15周年を祝う(感謝する)パーティーの時に若い新人スタッフを両手に花、と嬉しそうに
写真を撮ってもらうニョマンがお茶目でした。

これからもお互い体に気をつけて、sisiを盛り上げて行きましょう!

無くてはならない人ばかりのsisiですが、ニョマン長生きしてね!

■15周年パーティー@sisiプンゴセカン店にて
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