sisiと言えば「インド」です!

いやいや、バリ島でしょう?

※インドの混沌とした街中。自転車が車に遠慮する事はありません。

 

そうなんです、バリ島なんですが「インド」もとっても重要な位置を占めているのです。
多くのお客さまがご存知の通り、sisiはインドの生地を使い始めて早12年

※大人気定番の『大花赤』などのブロックプリントを作ってくれている工房の社長さん。

 

sisi自体が15年ですから、やはり「インド」無くしてsisiは語れない。と、いうことで『sisi図鑑』のラッキー7はこのインドの事を少し「sisi」な目線からご紹介致します。

皆さん「インド」と言えば何を思い出しますか?どんな印象をお持ちですか?
実はsisiはインドの生地を初期の頃から使っていたものの、私がインド本土に足を踏み入れたのは生地を使い始めた2003年から2年後の2005年でした。

※野良牛はもう基本。本当に普通にうろうろしています。

 

2003-2004年には実はネパールに行ってお隣の国インドから入って来ている生地を買い付けていました。
元をたどれば私は学生の時に大阪の『NANAK』というインド料理店でバイトを長々としていました。「私、インド好き、だからインド料理!」と言う気持ちは特になかく、当時は「バイトしよう、お金もないし食べ物屋さんが良い(食事が出るだろう、と)、どうせするなら変わったところが良い、ぐらい思っていたんでしょう。好きでちょこちょこ行っていた『NANAK』で求人の張り紙を見た時にすぐに申し込みました。あれからあんなに長々と関わる事になろうとは。(同僚の半数はネパール人)
日本のインド料理屋さんには実は多くのネパール人のコックさん達が働いていて、そこでネパールにはとっても親近感があり、今もたまに連絡を取り合う人が出来ました。(なので、今のネパールの大地震全くの外国の話だ、と思えないのです。心配です)

(写真右)街中の移動はオートリクシャが簡単!でも砂漠の街では乾燥と日差しがアラフォーには大変。

(写真左) 道ばたのレモネード風 屋台が気になって気になってしょうがなくって頼んでみたらまさかの塩味!在住のRさんにお願いして「甘い」バージョンを作ってもらってやっと安心。そう言えばレストラン時代、「塩味ラッシー」の方がインドの皆さんにはポピュラーでした。暑いし塩分摂取大事!

 

さて、話が少しずれてしまいました。インドと言えば「大好きか大嫌い」に分かれるものだ、とよく聞いていたのでちょっと腰が引けていた部分もあったのですね、私。映画の大ヒット作になかなか手が伸びないように どちらかに行ってしまうのも恐い。そんな想いもあって「仕事だから。ネパールではやはり賄い切れない」と遂によいしょ!と重い腰を上げて行ったインド。「意外に大丈夫だった」というのが正直な所でした。 やはりバリ島にすでに数年暮らしていたからでしょうね、「はいはいはい、こういう感じね」と 底が抜けるようなカルチャーショックはありませんでした。昔のアルバイトのお陰で食べ物にも慣れていますし名前だけでも大体分かるのも大きかったです。 彼らのお顔や体臭にも親しみがある!懐かしいぐらい。 

※強面のこの方にもsisiはすっかりお世話になっています。カシミール刺繍の生地をお願いしてる工房さんの新社長さんのmajidさん。

 

年齢が年齢だけにバックパックを背負って安宿で不安な夜を過ごす、ということも無く、去年一昨年に至ってはもう「インド出張」と言えばこの人!と自他ともに認める相方「キャプテン」こと 鷲尾さんの存在も大きく、彼女の意向もあり出張ながらもラグジュアリーなホテルで安全でスマートな人たちに囲まれて「余計なストレス」からは解放されて素晴らしい仕事が出来ています!と、言いたい所ですが、実際の所はそうも行かず。 実はありがたいご縁でデリー在住の素敵な働く日本人女性と知り合ってから更にインドが安全で近くに感じる事が出来る様になったものの「やはりインド、されどインド」で私なんて小さい人間は振り回されています。

※ラグジュアリーホテルの美味しくて素敵な朝食。ハードな出張もこういう時間があれば乗り切れる! もちろん写真の女性は「キャップ」。

 

とてつもなく頭がいいのか否なのか、分かっているのか居ないのか、同じインド人と言ってもほぼ異なる「人種」のインド各地の人たちが特にデリーは入り交じり、日本人が思う程ヒンドゥー教徒ばかりでも無く、カレーは全部同じ味ではもちろん無く、私にはまだまだ「インド」を受け止め切れていない!お願いした生地、サンプルの段階まではあっていたのに届いて箱を開ければ違うものに変わっていたり、送り先がBALIなのにBALIKPAPANというバリから遠く離れた全く別の所に送られたり、数ヶ月待ったオーダーが洪水で「もう届かないだろう、でも請求も出来ないだろう」と思っていたものが ひょっこり届いてみたり! 「作ってるぞー」と送って来てくれた満面の笑みの職人さんと間違えたオーダーの生地の写真にのけぞってみたり!

在住日本人女性Rさん曰く「なにも考えていないだけです」

常に心配し、常に相手がどう思ってるだろう?ここまでOK?こうした方が良い?とオドオドと行動する私からするとそれはもう悟りの境地! 何も無い先には何があるのだろう?なんてナンセンスな事を考えてしまう。
何も考えてない!ナニモカンガエテイナイ

あぁ、ふと足下を見ればここバリ島にもその世界が広がっているでは無いか!
遠くのインドで驚いて、近くのバリ島でそれを噛み締める。 これは決して悪口ではありません(愚痴にはなるかもしれませんが)。 あぁ、インド、バリ島!こうして繋がっているのだな。そしてその波の中で翻弄され悪あがきしている私とsisi。期限を何ヶ月も過ぎて上がって来た、それも間違えて上がって来た生地を「普段ならsisiが絶対選ばない色目!限定カラーです」とご紹介してご注文が殺到したり、やっとやっと上がって来た数少ないサンプル生地をバリの職人さんが方向を間違えて裁断してみて(これは私の確認ミスなのでしょう)皆で頭を抱えてみたり。

まだまだ広がる『India x Bali』の相乗効果!にこれからも目が離せません!

■そんなインドから届いた布地で作ったバッグはこちらです!
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