「前世では家族だったんじゃないだろうか?」と思う程に大好きで、似ている所がたくさんある人が居ます。

バリで今sisiが本当にお世話になっている職人チームのリーダーのひとりがこの人IBU OPEN(イブ・オープン)です。
本名は「ニョマン・スウェルニ」さんという普通の名前があるのに彼女は何故ゆえに「オープン」なのか?

確かに ガハハハと豪快に笑い、背中をばんばん叩いて、冗談にイ〜ッヒッヒと顔をしかめて笑う様はまさに「オープン」

バリ人女性の典型的な「恥ずかしそうで遠慮がちに微笑みをたたえて男性をたてて行動する」からは随分かけ離れたタイプ

バリの男性からはハッキリ言って評判が「悪い」のはどうも私と同じく「ワイルド」な話し方であるからのような。
「あの人どうなの?」とバリの男性関係者に彼女のことを言われる度に「違う、違う、彼女はとっても素敵で良い人なの、ちょっと雑な人だけど良い人なんだー!」とまるで自己肯定?弁護するかのように必死になる私

そんな私と同じ雰囲気を持つ愛すべき女性「イブ・オープン」。
実は息子さんの名前が「オープン」君
、そして女性の敬称である「イブ」(一般に既婚、もしくは既婚しているであろうぐらいの年齢の女性に用いられる)が合体し「オープン君のママ」と言うことになっているようです。バカボンのパパ、のようなものですね。なのでオープン君が生まれる前は違う名前で呼ばれていたのでしょう。

名前と正確が完全にマッチしたこの方、同時に非常に繊細なハートもお持ちです。(そこも私と同じく!?)

以前、私がオーダーしたものを異なったアイテムで作ってしまい、布をすでに切ってしまった事を謝罪し、「弁償する、新たに買いに行くからお店を教えて欲しい!」とすぐに連絡して来られました。「ま、いいや、これはお客さまからのご注文ではないし、基本的に私の好きなキジで作ったものだから良いですよ、今後気をつけて下さい」と伝えた所、泣きながら「申し訳ない、アリガトウ、申し訳ない!」と帰って行った後、おうちのお寺(バリ・ヒンドゥーのバリ人のお家には「家寺」という祭壇というかお寺というか、仏壇というかそういうものが必ずあります。朝夕のお供えとお祈り、そして定期的に大きな儀式が行われます)で「(間違えて作った)品がどうぞちゃんと売れますように!!!」と祈り続けていたそうな。

なんと! 間違えておきながら「ノープロブレム」と言ったり「え?そうだった?」と開き直ったりする人も居る中、寺院で祈り続けていたとはビックリ
私が帰る時には寸前に果物を2kgぐらいもって「これ、持って帰って!」と。太っ腹ながら、ほとんどパッキングが済んでて「もうちょっと前に持って来て」と思ったり。 仕事の様子を見に行ったらいつも美味しいものを用意して待ってくれていて、帰りの際には「子どもたちに」とまたまたどっさりとお土産。 彼女のおっちょこちょいて早合点で でも太っ腹母ちゃんで。この感じが私の親戚?いや私?(そうでありたい部分も込めて)と感じずにいられません。

彼女の名前にもなっている息子の「オープン」君も会った時はあんなに小さかったのに今は学校を出て空港でお仕事をしているのだとか。優しくて頼りがいのある旦那様とあったかくて素敵な家庭を築いています。

これからも ほぼ親戚状態の付き合い、どうぞ宜しくイブ・オープン!

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