とてもアクティブでいつも動いてますね!と言われることの多い私ですが、実はインドア派の、出来ることなら家にずっと居たい...今の私と家族が暮らす家を作った時の話を今回してみよう、と思います。

1999年にわたしがバリ島に引っ越してきてバリ島・ウブドに住み始めたときに まさか自分で家を建てることになろうとは周りはもちろんのこと、私自身も想像もしていませんでした。

お店を立ち上げ、なんとか軌道に乗って、次のステップへと日本(奈良)に本拠地を移したのは2004年でした。 日本に4-5年居た後にまたバリへ戻ろうと思っていた私は2009年に夫と子ども2人の4人家族になって(増殖!)バリ島へ戻りました。

バリ島独身時代にほぼずっと一緒に暮らしていたN子さん夫婦が見つけてきてくれた大きな土地を分けてもらい、夢であり、いつかはと思っていた家作りが始まったのは2008年の6月。

*家作りだけに限らず大きな建設現場があれば、職人さんはこのように『仮設宿泊場』が作られ(写真右上のブルーシートの屋根のもの)夜は泊まり、建材なども管理してくれるのです。
今回、家を作ってくれた職人さんチームは
お隣のジャワ島から来てくれていまして、
何度も会ううちに親近感がわき、最後帰ってしまう時は寂しくて「どうにか引き止める方法は無いだろうか?」なんて考えてしまった程でした。
*もちろん「家を作ってる現場」、わくわくして嬉しいのですが、私にとって大き過ぎるもの、実はあまり仕上がりが想像が出来なくて、夫に「ここはどうしたい?どの高さが良い?」などと聞かれても正直「うーん、適当なところで決めてもらえる?もうちょっと出来上がって来たときに細かいものなら決めれるけど、今は無理。文句は言わない、ハード面にあわせるのは得意だから本当に。」と言う私を最後は諦めて「じゃ、決めるから本当に後でいろいろ言わないでよ!」と確認する彼。 はい、私は「言わない」と言えば本当に言わないのです、大丈夫。そんな私も 写真のような細かい、そしてかわいいものを選ぶのは嬉しいし、想像出来る!「やっと私の出番がやってきた」とカラータイルを見て心が躍ったものです。
*1階玄関を入ってすぐ。奥の2階へ上がる階段までの左右を分ける通路。 昔住んでいて楽しかった家の作りを思い出してこのようにお願いしました。
*ポイントになる小さなカラータイル。
実は気に入ったものが無く、知人のインド
ネシア人陶器屋さんにダメ元でお願いした所快諾してもらえて とても素敵なものが仕上がりました。本人のこだわりもあり、大した量ではないのに「気に入った色が出なくて何度かやり直したよ」と。インドのアマンリゾート(バリ島にもある有名なホテルアマングループ)のオーダーも受けてるような実は隠れ人気陶器屋さん。 ありがとう、タミンさん。
*こうして出来上がりました。 右の写真を見て下さい。やはり日本人の家、「玄関」があります。海外にもあるところもある、とは思うのですが欧米スタイルのお家にはやはり無い「靴を脱ぐ場所」。更に玄関の大きなドア、を外開きにするのか内開きにするのか、で設計士さんと「え?それで良いの逆じゃない?」なんて話し合う場面も。 文化の違いで異なる作り。でも、お客さまを歓迎する気持ちは同じでも方法が異なるのだな、といろいろ勉強になりました。
*家で一番の絶景ポイントを手にした夫。念願の書斎!「そんなに大きなのが必要?」というぐらい長い立派な机をオーダーしたのは良いが(私も同じサイズにしてもらった)1階から階段で運べない!ということで急遽テラスから吊り上げる事に。N子さんの旦那さんも来てくれて皆でわーわー言いながら..
*無理無理!!とのことで更に人手が増え、もちろん夫本人も駆けつけて参加。 おもしろいのはインドネシアチーム、皆がそれぞれ仕切りたがる、ということ。それぞれが「俺のかけ声で行くぞー」と口々に「1.2.3!」と言ったり「そっちを引っ張れ!」などとバラバラに言ってる。それでも結局は皆の力がひとつになって 無事にお部屋に入れることが出来ました。ご苦労様!
*こんな絶景で、こんなに広い書斎が果た
して必要なんだろうか?と設計士さんと
「2m x 2mぐらいで良いんじゃないの?」なんて冗談を言って笑っていた私たちを尻目に本人はいたってご機嫌。 手すり、歪んで無いかな〜、などとふざけていました。
*ここ数年、この絶景を毎朝(時には夜)写真撮っては皆さんにお披露目しています。宜しければご覧になって下さい。
https://www.facebook.com/happyubuddays/

 

sisiのトップページへ戻る
■月に1回のペースで更新中『sisi図鑑』。sisiを作る大切な人とバッグのご紹介。
Copyright (C) sisi. All Rights Reserved.