醤油作りに挑戦!

こんにちは、sisiの古谷です。本日もバリ島ウブド郊外よりお送りしています。

sisiの秋冬新作第2弾のご案内が終わり、少し落ち着いた今日この頃。
こちらでの暮らしを色々と楽しむ余裕が出てきました。

今回は嫁さんが『醤油を仕込む!』と言うので
以前『味噌作り』でお世話になった、サヌール在住のHさん宅へ再訪しました。

発酵食品は大好きだし、前から機会があれば作ってみたいと思っていたのですが まさか日本ではなくバリ島でそのチャンスが来るとは!!

こういう経験、実は今から10年ほど前にとあるご縁で石川県のお寺さんへ行く機会があり、
(その前年にインドを旅行中、とある安宿で知り合った方に『君は○△寺へ行った方がよい』
と呪文の様に説かれ、それなら行ってみようとアポなしでいきなり訪ねたのでした。
本当に迷惑な話です。今思い出しても恥ずかしい。。)
そこでは半自給自足の生活をされていて、味噌作りのお手伝いをした事があったのです。

が、醤油作りは初めての経験。とても興味があります。

まずは小麦を鍋で煎ります。

焦げ目が付く程度にしゃもじでかき混ぜながら煎ります

煎り終えて熱が冷めたら、ミキサーで細かく砕き、
ビニールシートを敷いたテーブルの上に広げて、日本から持ってきた
粉末状の『種麹』を良く混ぜます。そこに蒸した大豆を混ぜます。

細かく砕いた小麦に種麹を混ぜ、そこに蒸した大豆を混ぜて、麹が大豆にまんべんなく付くように両手で丁寧に混ぜ込みます。麹の力で手のひらがすべすべに。

今回は『米麹も作ろう』とHさんに米を蒸して頂いて、
冷めた所に種麹をまぶしてこれまた丁寧に混ぜ込みます。
この米麹は今度ワルン・ソパで開催する『味噌作りワークショップ』に使う予定。

両手でもみほぐす様に米の固まりをほぐし、麹をすり込みます。

仕込んだ豆麹と米麹、タッパーや袋に入れて持ち帰ります。
作業の途中でお昼になり、Hさん手作りのご飯を頂きました。
特製サルサソースがとても美味しくて、 作り方を聞いてお土産に頂きました。

混ぜ終わったばかりの豆麹。ここまでは下準備で、これから自宅に持ち帰りいよいよ麹作りの本番です。

帰りに大きな竹のかご(こちらでは良くゴミ箱に使われています)を2つ購入。
これを麹作りの『室(むろ)』として使います。

麹作りはこれからがとても大事で、
室に先ほど下準備した豆麹を入れて
適度に温度管理をして、豆(米)にうまく麹菌を付けなくてはいけません。

温度が下がりすぎると麹菌が活動しませんし、
高すぎると今度は乳酸菌や納豆菌がついて失敗してしまいます。
(それはそれで他に用途がありますが、やはり醤油作りの為なので失敗はしたくない!)

しばらく考えた結果、目の前にあった『アイロン』を温度調整に使う事に。

大きな竹かごを逆さまにして2つ並べて、その間にアイロンを上向きにして置き、
かごの上に段ボール箱に入れた豆麹を置きました。もう片方には米麹を。

その上に毛布を被せて待つこと8時間ほど。

毛布を開けて箱の中を見ると、豆麹が発熱をしている!
翌朝起きてまた見ると、米麹も発熱を開始して白い麹菌が付き始めています。

後は高温にならない様にアイロンの温度を調節して、待つこと2日間。
初めてにしてはなかなか上出来な豆麹と米麹が出来ました。

見事に麹菌が付いて、醤油用の豆麹が出来ました。

容器に水とこの豆麹を混ぜ、あとは熟成させるだけ。
本当に自分達の手で醤油が出来るのか!?

醤油なんてキッコーマンを買うのが『当たり前』でしたが、
こうやって作ってみると(ってまだ出来上がっていませんが)お、そんなに難しくないぞ、
と思います。(味噌作りの時もそうでした)

嫁さんのお母さんも美味しい味噌を手作りしていますし
(バリの我が家で使っている味噌はおすそわけ頂いた味噌)
結構各地で味噌作りをされている方は多いみたいです。

米麹も上手いこと出来上がり、タッパーに入れて保存しました。

綺麗に麹菌が付着しています。味噌やみりん、甘酒作りに利用できます。栗の様な匂いがします。

3週間もすれば、醤油らしい匂いが出てくるそうなので、今からとても楽しみです!

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