プンゴセカン店裏の工事状況

こんにちは、古谷です。バリ島ウブド近郊の自宅よりお送りしています。

■今までの工事状況はこちらを御覧ください
その1:http://sisibag.com/blog/?p=2549

その2:http://sisibag.com/blog/?p=2633

その3:http://sisibag.com/blog/?p=2823

今日のお昼過ぎに、『その3』をアップして、昼ごはんを食べて一仕事した後、再び現場へ。

もうここまで仮組みされていました。

竹と竹の端を組み合わせる為に、竹の穴に木を充填して互いに接合する、職人さん達の知恵です。
先にある程度接合部分に合わせて削っているのですが、少しだけ余裕を持たせて、本組の際にナイフで削りながらピッタリと微調整します。これがまさに職人技。
取り付け位置が決まったら、長いドリルを使って穴を開けて、鉄製のネジとボルトで固定します。
ここ数年は村の世話役として多忙な日々を送り、竹仕事の姿を見ることが無かったのですが、久しぶりに見る親方の仕事は、さすがに別格でした。竹を、まるで包丁で野菜を切る様にナイフでサクサクと削ります。

バリで工事現場を見ていると、この人何してるんだろう?と、ぼーっとタバコ吸ってたり、やる気マイナス250%みたいな
お兄ちゃんがいたりするのですが、竹以外の作業を全てお願いしている職人チームや、こちらのワヤンさん率いる竹家具職人チームは
見てるこちらが気持ち良い程に、自分の作業をひたすら黙々と進めています。

ボーっと見ている私が『おい、ぼーっと見てないでコーヒーでも入れてくれ!』と言われたりするほど。

とはいえ以前は一緒に仕事をしていた仲なので、本気で言ってる訳でもなく、言った後『とかオレ言ってるし~』みたいにおどけた顔する彼ら。

このあと、あそこはどんな風に取り付けるんだろうか?などなど疑問に思っている箇所も、あとで『ほぉ~~そうなるのか!』と感動したいので、
今は敢えて聞かずにこれから毎日出来上がり具合を楽しみにしたいです。

隣のレストランオーナーも『えっ、もうこんなに出来てるの!?』と驚いていました。

基礎工事をしている時も、

『いやぁ、実は君たちの現場工事を毎日見させてもらっていたんだけど、良い職人さんだね!僕のところも改装したいから彼らにお願いしたんだよ!』

と 嬉しいコメントを!warung sopaを作った時も、お店がオープンしてからしばらくは近所の方からちょっとした大工工事で引っ張りだこになるほど。

言葉足らずな私の拙いインドネシア語を良く(頑張って?)理解してくれて、細かい箇所まで打ち合わせ出来るのが楽しくて仕方ありません。

もちろん『あらら、ここは直してね』ってのもありますが、許容範囲内です。

来週には2階の床や、屋根が取り付けられるので、いよいよ建物らしい見栄えになる事でしょう。

この建物は、現在sisiプンゴセカン店の隣にあるギャラリーを借りて開校している日本語補習校プレイグループの新たな場所として、
また、ワークショップをする場所として使う予定です。

通りから店を隔てて入った場所にあるので、車の音も静かですし、何より子どもが走りまわって遊べる場所にしたいと考えています。

大人はそんな子どもたちを横目で見つつ、お茶したり、ご飯食べたり、と。

そして、現在建てている竹の建物裏に『コンポストトイレ』を作ります。

これは簡単に説明しますと、水を使わずに、おしっことうんちを分離して、おがくずや米ぬかを振りかけて堆肥化させる方法です。

和式便所の水が無いバージョン、と考えて頂ければ分かりやすい(?)かと思います。

おそらくウブドで初めてのトイレじゃないかな?と、日本ですでに作った経験のあるKさんが言ってました。

コンポストをトイレ横に作り、1年間置かれた堆肥は、これまた建物裏に作る予定の畑に良質の堆肥として使う予定です。

今は予定、予定ばかりですが、これから上記の事が出来ると考えるだけでワクワクして仕方ありません。

竹の建物は1月から利用開始で、まだまだ建設中ですが、もし見学希望の方がいらっしゃいましたら、
どうぞお店のスタッフまでお声がけ下さい!そして店裏への道は少し悪いので足元にはどうぞお気をつけて下さい。