sisi wall news paper Vol.08-3
日本でも休む事無く働き続ける万里子がお届けする大人気連載! あなたの心のオアシスを漫画に!

■万里子のオススメ漫画

 皆様ご機嫌よう。 ひさびさ万里子のオススメ漫画でございます。 旦那様もすっかり日本に慣れ、毎日わたくしの手作り弁当を持ってお仕事に出掛けております。 非常にスパイシーな香りのお弁当で、会社の皆様は迷惑こうむっておられると思いますが。
  妻。夫。女。男。その言葉の持つ意味が変化していった昭和の時代。 今回は「陽の末裔/市川ジュン/集英社」をご紹介致しましょう。
  これも随分古いんですけども。初めて読んだのは高校生の時でございましたが最近読み返し、やはり面 白いなと思いました、これまた私の好きな作品でございます。 やはり『大河ドラマ』的なものが楽しめるというのもこの漫画の面 白いところ。 最近そのような漫画はめっきりなくなってしまいましたが、これも時代の流れでございますわね。。。
 
さてこの作品、大正8年から昭和20年までを舞台としたふたりの女性の半生を描いたドラマ。 時は大正8年、東北から、東京の紡績工場で働くために出てきた少女たちの中に居た没落旧家の娘・咲久子と貧農の娘・卯乃のお話。 咲久子はやがて、資産家の養女となり、卯乃は婦人記者となって、それぞれの道を歩んでいく。 咲久子は社交界にデビューしてから自らの魅力を自覚し、さまざまな男性と浮名を流し、地位 、財産、名誉をほしいままにしていく。 一方卯乃は女性の地位に強い関心を抱き、女たちの会という運動をはじめる。 私は今あるようなエセフェミニストの、女性の自立がどーたらとかセクハラセクハラと叫ぶおばちゃんたちがだいっ嫌いなんですけれでも、これを読むと、ほんっとに女性には窮屈な時代だったんだなと思わせられますわ。 そういう先人の努力には敬意をはらわずにはいられません。 でも、この作品の何が魅力かっていうと『女が自由を勝ち取るまで』とかそういうテーマではなくて、強い女はかっこいい!それにつきると思いますわっ。 とくに咲久子の女王ぶりはすばらしい!自分の魅力で女が窮屈だったあの時代で『わたくしが一番』であるために邪魔者はおしのけて快進撃。  あるとき上流階級のサロンでいじわるな夫人が咲久子の過去をばらす。「紡績工場で職業婦人でしたのでしょう?」、、、差別 意識満開の有産階級の発言。 「そうよ。でも、わたくしが何をしようとそんなもの関係ないわ。地位 もお金も飾りでしかないわ。わたくしの価値はわたくしにあるのだから」う〜〜〜強いっ。
  『青鞜』の有名なことばの一節『原始女性は太陽であった。』これがテーマとなりタイトルとなっているのですが、戦争も終わり自由の光が差し始めた、物語の最後を迎える大詰めの時、卯乃と女性運動を一緒にやっている会員が振り返ってこういう。「咲久子夫人は魅力的だけど、あれは女の生き方を貶めていたわ。」 それに対し卯乃。「わかってないわね。彼女がわたしたちの中で誰よりも最初に自らの力で輝く太陽だったわ。」   そう!真に強い女というのは女であることがなおさらまぶしい。こういう女性の逞しさやしなやかさ、したたかさを描き、巷のエセフェミニストと違って女というものの性の魅力を認めているからこそ、わたくしはこの作品が好きなのでございます。だって、不二子ちゃんってかっこいいべ!?そういう心境でございます。(ちょっと違いますか?)わたくしも強い女になるべく日々精進してゆこうと改めて決意致しますわ!それではみなさまご機嫌よう。

 

■SiSiの勝手におススメ映

最近旬な俳優さまワタシもばっちりハマってしまいました★ 今、・ジョン・トラボルタとフレイザー様が 両方現れたら私はどうしたらええんでしょうかねーー?と日々悩むsisiでございます。

 今回のsisiのオススメはお得意のコメディ★ 日本ではイマイチメジャーに扱われていなかったみたいですが、 この面白さと出ている俳優さん達は明らかにメジャー級!『悪い事しましょ!』('01 ハロルド・ライミス監督 洋題 "BEDAZZLED")
  ストーリーはいたって簡単で、ブレンダン・フレイザー(『ハムナプトラ』、『原始のマン』、『ジャングルジョージ』)扮するエリオットは冴えない男の代表の様な人。同僚たちからも慕われず、いわゆる「さぶい」存在。 彼の繰り広げる凍る様なさぶいギャグは「う〜、こういう奴いる〜」と誰をもビビらせる事でしょう。 ずんぐりむっくりとしたスタイルに冴え無さを強調するかの様なブルゾン。会社が終わってもネームタグを外さないこの男の唯一の趣味はスピーカー。 スピーカーおたくなんですね〜。 もちろん彼女も居ないのですが、憧れている女性が居る。もちろん彼女(アリソン)はそんな事もつゆ知らず。眼中に無いのですね〜〜。 毎晩独り「なぜ、自分はこうなんだろう?」と枕を濡らすエリオットの前に突如あらわれる美しい悪魔!(エリザベス・ハーレー『オースティンパワーズ』)
「あんたの魂と交換に7つの望みを叶えてあげる」と切り出す。 このまま生きても大した人生では無いエリオットはついに賭けに出るのですが、 彼の望みと叶えられた望みが微妙に違う、違うんですよ、これが。 明らかにわざとなんですが、それが可笑しい。 次々と全くジャンルの違う人物にB・フレイザーがなっていく。(コロンビアの大金持ち、若い感情的な詩人?、NBAプレーヤー、大統領、、、)彼のカメレオン役者としての本領発揮の映画です。こ、これが『ハムナプトラ』であんなにセクシーだった俳優なの??? 私はこの『悪い事しましょ!』を先に観た為に、あとで驚愕しました。 『悪い事〜』は飛行機で最初観たのですが、なんと冴えない男なんだろう、アメリカにもこういう『おたく』な人が居るんだなぁ、とか思っていたんですね。 で、「インテリのハンサムになりたい!」と彼が願ってなる男性が結構ハンサムなんで「へ〜、結構出来るもんやなぁ」なんて思っていたら!『ハムナプトラ』での素敵な事よ!あー、また個人的な話になってしまいました、失礼しました。
  悪魔役のE・ハーレーがまたキュートでセクシー。どんどん変わる彼女のまさに小悪魔的な衣装も見モノですね。 更に、彼女は悪魔だから『悪い事』が大好き・ 交差点の信号を壊して大惨事を起こして大喜びかと思ったら、深夜の『静かに!』の看板の横で車をばんばんふかしてみたり、看護婦に化けて病院に入って、患者の薬の中に『m&m』を混ぜたり、と言う小悪までを楽しんでおります。(車のプレートは『BAD 1』ってのがまた笑わせる!) しかし、エリオットの「アリソンと結ばれたい!」と言う最初で最後の大きな望みはなかなか叶えられない。 そうこうしているうちに残りひとつになってしまう彼の望み。。。このまま悪魔に魂を奪われてしまうのか! ま、憎めない悪魔なんですけどね。 とにかく、B・フレイザーの役者っぷりと小技や小道具が笑わせる、笑わせる。思わず飛行機の中だと言う事もすっかり忘れて大笑いしてしまった私でした。 つい最近KUTAでこの映画のVCD(ビデオCD)を見付けて即買いいたしまして、日々楽しんでおります。
監督はこの映画で製作と脚本もしております。コメディを基本に俳優もしてると言う多才な人(出演作『ゴーストバスターズ』、『恋愛小説家』など)。 映画が始まってすぐのあの、なんて言うんですか?キャストとかが出る、、、あれからして「この映画期待出来るなっ!」と思わせるものです。是非是非、笑いたいあなた、チェックしてみて下さいよ〜〜。(近日sisiにても貸し出しを始めますね。字幕インドネシア語ですが)