sisi wall news paper Vol.05-5
■万里子のオススメ漫画

ご機嫌よう。ますます万里子のオススメ漫画でございます。 日本はくそ暑くなっておりバリの方が涼しいという状態になっているこの季節でございます。 そしてメガワティ.... これはまあ漫画に関係ないですが。今回は「栞と紙魚子の生首事件/諸星大二郎/朝日ソノラマ」を御紹介致しましょう。

今回もsisiに置いてないもののご紹介になりましたが、いつか私がこっそりsisiに置き土産していきます。知る人ぞ知る諸星大二郎さま。かつて漫画の神様・手塚治虫氏に一目置かれていた大先生にございます。最近復刻版が出版されている「西遊妖猿伝」(元々未完だったんですが)や妖怪ハンターシリーズ、中国妖話シリーズなど数々の傑作がございます。

今回のこの作品は以前御紹介した雑誌『ネムキ』に連載されていたシリーズの表題作です。胃の頭町を舞台に繰り広げられる奇妙な事件の数々。最初の始まりは町内で起きたバラバラ殺人事件。ゴミ置場に捨てられていたバラバラ死体には首だけが足りない。
おかしなこともあるものね...そう思ったいた古書店の娘、紙魚子のもとに親友の栞から話したいことがあると一本の電話。家に来てもらうと彼女は生首を持ってきたいた。「なんでこんなもの拾うのよ!」「だって珍しいじゃない?」紙魚子は「ちょっと待って、こういう場合の本がウチに置いてあったと思うのよ。」彼女が探しだして持ってきた本。それは『正しい生首の飼い方』という本でした。
彼女の親父さんの古書店には変な本がいっぱいあるのでございます。彼女達は生首に名前をつけてとりあえず飼い初めます。本には「水槽を用意する」「エサは金魚のエサでよい」などと書かれており、事実ゆらりゆらりと泳ぐ生首は金魚のえさをぱくりぱくりと食べていて、飼い方は間違ってはいないよう。「結構可愛いわね」なんて言いながら生首を飼っています。最後には海に返してあげようと、近所の川に話すんですが「元気でね〜。」などとのどかに見送る二人。

もう、最初から最後まで淡々としていて奇妙〜な後味で笑かしてくれる逸品です。『ネムキ』での連載はこの間終了したんですが、表題作以外にも色んな事件が毎回おこり、単行本は3冊出ております。胃の頭町の変な住人がどんどん出てきて栞と紙魚子はいつも大騒ぎです。例えば町内に住む怪奇作家の段一知先生。奥さんと子供がいるのですが彼は奥さんのことを「僕の奥さんは外国人だから。」といつも言うのですが、どこの外国??と頭をひねる人間離れをした風貌でいらっしゃる。頭の大きさなんて通常の人間の50倍くらいあるんですけど.....。でもなんか家庭的な奥さんなんですよ。こんな風に、なんかズレた人たちが普通に普通でないことを話している奇妙さに笑いのツボを押されてしまう私ですのよ。私もバリにいると、尚美さん曰く「フォッとした頭」をジロジロ見られているらしいですわ(自覚ナシ)。私もここにいると奇妙な隣人なのでございましょうか....。まあともかく、「フォッ」をなびかせて普通にデルタとかで買い物しておりますので、見掛けたら「あれかな.....?」などとほくそ笑んで下さいませ。それでは皆様ごきげんよう。

■今月の ”SiSi” のおススメ映画

冒頭でもお知らせしましたVCDのレンタル。 まだまだ数の少ない普通の映画の中でひときわ輝くこの映画『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)について今回はお話したいと思います。

皆さんの記憶にまだ新しいはずのこの映画、日本ではイマイチだったとか、、、、う〜、間違いかも知れませんが、私には考えられない!『全くの完全無欠の娯楽映画』として私は大いに気に入りました!  これは1976年からテレビドラマとして大人気だったものリメイクなのですね。それを今が旬の(定番の言い方やなぁ)、LUCY・LIU(人気ドラマ『アニ−マイラブ』『ペイ・バック』)、キャメロン・ディアス(『マスク』『メリーに首ったけ』『マルコビッチの穴』)そしてそして私の大好きなドリュー・バリモア(『E.T.』を代表作に選ぶのはいい加減もういいでしょうねー『バッド・ガールズ』『エバー・アフター』)。
 もちろんデンパサールの映画館で観たのですが、それからVCDとサントラも買ってしまいました。 好きなんですね、こういう感じのモノが。 スパイ物や泥棒もの。例えば『黄金の7人』『新黄金の7人』も一気に観せてもらった!)や『MI』『ドーベルマン』など。なんだかジャンルがバラバラですし、他にも色々ありそうですが。 そう言えば『エントラップメント』とか『60seconds』(大物が出てた)もありましたが、あれはイマイチ私にはぐっと来なかったですね。両方タダで観た様なものなのでなんとも言えませんが。。。